後藤 真理子 ごとう まりこ 【宮城分院看護師】

主な経歴

○学歴
2010年3月 常盤木学園高等学校 卒業
2014年3月 酪農学園大学酪農学部酪農学科 卒業

○職歴
2014年4月〜 宮城県動物愛護センター 勤務
2025年7月~ にじのはしスペイクリニック宮城分院に同じ思いを持つ仲間として合流

メッセージ

私は小さい頃から生き物が大好きな子どもでした。
幼少期は特に犬や猫と暮らしていたわけではありませんでしたが、家族が動物との様々なふれあいや体験をする機会を与えてくれていました。
その中でも小学校5年生の時に、宮城県動物愛護センターの「夏休み一日飼育体験」に参加した経験が”今”に繋がっています。
 
犬や猫、ふれあい動物のお世話や犬のシャンプー、センターの業務の役割や施設の見学をしました。当時は収容頭数も多く、たくさんの犬や猫がいる中で、命の期限が近づいている犬も見ました。私は殺処分されることはもちろん、人の手で保健所に連れてこられた命がこんなにあることにとても悲しくなりましたのを覚えています。
 
その手は大好きだった飼い主だったかもしれないし、その手はたまたま保護した人なのかもしれない。この犬や猫がここに来るまでにいろんな人の手が介されてきたんだなと思いました。
 
それから漠然と幼少期からの「動物に関わる仕事がしたい」「その中でも動物に恩返しができるような仕事がしたい」という思いは変わることはなく、やはり宮城県の愛護センターで働きたいという思いがあり就職しました。センターでは収容した動物のケアや新しい飼い主を探す努力をしていました。
その他に多頭飼育崩壊、無責任な餌やり苦情、たくさんの現場に行き、たくさんの人たちと関わってきました。
しかし、頑張っても頑張っても多頭飼育崩壊などからの収容があれば、譲渡される数よりも収容される数の方が多いのです。
また、苦情などで手術をするように指導をしても、近くに病院がなかったり、予約しても全員手術するまでに何ヶ月もかかったり、費用がかなり高額になったり、不妊去勢手術をすれば解決できることなのに、不妊去勢手術へのハードルが高すぎる…。そう思うことが仕事をやるにつれて多くなりました。
 
スペイクリニックの存在は以前から知っていたけれど、宮城県に誰か作ってくれないかなぁ…数年前の私はそう思っていました。この現状を打破するには絶対必要な存在なのに…。
 
そんな中で岐阜本院髙橋先生のInstagramを拝見し、最初のページ「にじのはしスペイクリニック」に込めた願いを見た時に、こんなに同じことを感じて思って動いている人がいるんだな…と思い何度も何度も何度も読み返していました。
その後に、ニコワゴン全国配備の投稿を見てスペイクリニックがいつかできたら…じゃなくて絶対にじのはしスペイクリニック宮城分院を作りたい!って思ってからはたくさんスペイクリニックや猫の過剰繁殖問題、課題解決に向けてどう取り組んでいくべきか調べ、考えました。そしてやっぱり髙橋先生本人に会って話を聞かなきゃいけないと思い、獣医師2名と岐阜へ飛び、今に至ります。
 
宮城県はまだまだ手術が当たり前の地域とは言えません。私たちは、ただ手術だけを提供するだけではなく、どうすれば手術が当たり前の選択肢となり、過剰繁殖問題を抑制できるのかを、それぞれの得意分野、できることを持ち寄って問題解決を目指していきたいと考えています。
 
スペイクリニックを作って終わり。ではなく、常に問題に取り組み走り続けることが一番大事。髙橋先生の言ってくれた言葉を一つ一つ心に留めて、憧れの存在のままではなく、私たちにじのはしスペイクリニック宮城分院が「ネコがしあわせに ヒトがおだやかに」暮らしていけるアイテムの一つとなるように宮城県を、東北を、走り続けていきたいと思っておりますのでよろしくお願いします。

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